遅々として進まず

One’s Own Pawns Block One’s Way
Photographer: B Tal
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本当に進まない。もう少し手早くハンドアウトを作成して原稿の方も終える予定だったのが、ハンドアウトすら終わっていない。講義はいいとして講義の相手と言語も共有しない、前提も共有しない、というのは非常にやりにくい。しかも、まったくこの分野の専門家でもなく翻訳の専門家でもない日本語科の学生さんが通訳をする事になっている。

そもそも講義の前提として、こちらが「レズビアン」とか「トランスジェンダー」とか「ドラァグ」とかって言うのが、どう翻訳されているのかわからない。一応簡単に説明はするつもりではあるものの、それをたとえば日本語で言ったら「オトコオンナ」「ニューハーフ」「女装」みたいなニュアンスの言葉で通訳されていても、こちらには全くわからん。怖すぎる。

さらに言えば、「自我」と「主体」とかって訳し分けてくれるのだろうか、とか。「まなざし」と「視線」と意味を違えて使う事を説明する予定ではあるものの、対応する定訳がわからないだけに、大丈夫だろうか、とか。

まあ、もっとも根本的なのは、準備が終わるだろうか、ということだが。しかしちょっと収穫もあった。ワロンのproprioceptive ego. 自己受容的と訳すのか。なるほど。

先日は研究会も。研究会講演はああやっぱり!と言う内容で、同時に、同じように直感しても展開のさせ方ここまで差がつくのかと愕然とする部分も。先生というのは一生かかっても追い抜けないもののような気がして悲しい。途中例によってもやもやする部分があって質問するものの、例によって質問しながら問題を自分で考えて行くみたいなところがあって、質問者としては最悪。どうしてもこのメンバーだととりわけそうなる気がする。三つ子の魂百まで。

研究会の内容ともやもやの内容については、後日。