Heavenly Creatures (2)

『小さな悪の華
MAIS NE NOUS DELIVERZ PAS DU MALDON'T DELIVER US FROM EVIL
dir. Joel Seria  (1970、仏)

Heavenly Creaturesと同じ題材を扱っているらしい。上映予定もあるようなので行って見ようかともちょっと思いつつ、こちらの映画についてざっと日本語の方をぐぐってみると、完全に萎える。

allcinemaではこんな感じ。

性と死と悪魔に魅せられた幼い少女が行う、残酷な悪戯をエロティックに描いたサスペンス・スリラー。寄宿学校に通う少女アンヌとロールはバカンスを利用し、牧童を誘惑したり、庭番の小鳥を殺害したり、悪魔崇拝儀式を取り行うなど、思うがままに残酷な行為を繰り返していた。少女の持つ悪魔的な魅力を全面に押し出した異色作。

あるいは、今度上映するらしいバウスシアターではこんな。

アンヌとロール、黒髪とブロンドの可愛らしい15歳の少女。厳しい寄宿学校を舞台に、ボードアールの「悪の華」を耽溺し、悪の限りをつくす美しい少女―そ の早熟な嗜好が放つ残酷な悪のきらめきは、思春期の悲しい叛逆の華だった。

あまりの反宗教的反道徳的内容により、フランス本国では全面的に上映禁止、イタリアやイギリスには輸出禁止、当時公開されたのは日本とアメリカだけだったという禁断の映画が遂に蘇る!!思春期の少女の不安定な生と死をテーマにした『エコール』『ヴァージン・スーサイズ』『乙女の祈り』『ひなぎく』と並ぶ、妖しくも美しい少女映画の傑作。

既成の思想と道徳を形成させようとする修道院の教育、何不自由ない家庭、そして平凡な世間。自分をとりまく外界に侮蔑しか感じない思春期の少女たち。若い肉体に脈打つ反逆の精神は、淫らな告白と巧みな嘘、盗み、放火、果ては年上の男を誘惑し、強姦騒ぎの末の殺人へとエスカレートして行く!

はいはいはい。そりゃ大変だ。そりゃ退廃だ。そりゃわくわくだ。
個人的にはこっちに転んだらつまらんなあというまさにそちらの方向に転んでいる気が。

いや、よしあしではなくて趣味の問題ではあるけれども、さらに映画自体については見た上で話すべきだろうけれども、少なくとも宣伝文は最悪。ありきたりすぎて、正直見る気が失せる。

どうやらこちらは善悪の概念のない無垢な少女二人がオトコを誘惑したりして遊びつつ云々、とかで、そこも全く興味なし。美少女モノホラーとしては楽しいのかもしれないし、そういうつもりで鑑賞すべきかもしれない。

というか完全な偏見だけれど、フランスとニュージーランドの差なのかも!と思ったり(製作年代完全無視の暴言)。